✔シンガポールとマレーシアって元は同じ国なの?
✔両国の関係ってどうなっているの?
こんな悩みを解消します。
東南アジアにある「マレーシア」と「シンガポール」。熱帯地方に属し、観光地や移住先としても人気のある場所です。
実は、シンガポールはもともとマレーシアに属していた過去があり、1965年に分離・独立という形をとっているのです。
そこで、今日は「シンガポールとマレーシアの歴史・関係」について詳しく解説していきます。
ぜひ最後までご覧くださいませ。
✔シンガポールとマレーシアの歴史
✔なぜ両国が離れることになったのか?
✔現在の両国関係
◆◇◆◇記事の信頼性◆◇◆◇
当サイトの筆者TONYは、元専門学校教員です。地歴公民を専門で教えていたので、世界情勢には非常に詳しいです。
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シンガポールとマレーシアの歴史
今のマレーシア・シンガポールがあるマレー半島と、インドネシアがあるスマトラ島を領域とした「マラッカ王国」という国が、昔存在していました。
◆マラッカ王国
1402年頃に成立したイスラーム教国ですが、ポルトガルの侵攻により1511年に陥落。その後はポルトガル領マラッカとなります。
ポルトガル領マラッカは、1641年にオランダ領⇒1824年にイギリス領となります。
マラッカを追われた国王(スルタン)は、ジョホール(今のマレーシア南部の地域)へ南下しそこで「ジョホール王国」を建国します。
ジョホール王国はその後も続いていましたが、内紛によってオランダ・イギリスの介入を許し、1824年のイギリス=オランダ協定によってジョホールとシンガポールはイギリス領となります。
欧米列強の植民地時代
上記から分かる通り、両国とも欧米列強の侵略を受け、最終的には1824年にイギリスの植民地となりました。
その後、1874年に「イギリス領マラヤ」が成立しイギリスは両国の植民地経営を継続していきます。
日本軍による占領
太平洋戦争期の1942年に、イギリス領マラヤは日本軍によって占領されます。終戦の1945年まで続きました。
再びイギリス領へ
日本の敗戦後、再びイギリス領となります。
イギリス保護領という形で、1948年にマラヤ連邦が成立。
一方、シンガポールはマラヤ連邦には加わらず、イギリス直轄領のままとなります。理由として、戦略的に有利なシンガポールを手放したくなかったからです。
マレーシア連邦成立
1957年に、マラヤ連邦は一足早くイギリスから正式に独立します。
このとき、シンガポールはまだイギリス領でした。シンガポールは1959年にやっとイギリス自治領となります。
その後、1963年にマラヤ連邦はシンガポールやその他地域と新たな連邦を結成し、マレーシア連邦が成立しました。
これにより、両国のイギリスによる植民地支配は、完全に幕を閉じることとなったのです。
なぜ両国が再び離れることとなったのか?
これで一件落着と思いきや、一緒になった両国は一筋縄ではいきませんでした。
結果としては、1965年にマレーシアがシンガポールを追放する形で、シンガポールは分離・独立せざるを得なかったのです。
マレーシア連邦は、人口比で多いマレー系住民を優遇する政策をとっていました。しかし、シンガポールは華人(中国系住民)が多くそれに反発したわけです。
ついには、暴動が発生する事態となり死傷者も出てしまいました。
マレーシア連邦は、「体制維持のためにはシンガポールを分離するしかない」と考え、このような結果となったわけなんです。
現在の両国の関係
両国は、現在決して悪い関係ではありません。
同じ歴史を共有し、お互いがお互いのことを理解しあえているところが大きいかと思います。
とはいえ、東京23区と同じくらいの面積のシンガポールは、国を運営・発展させていくために大変苦労してきました。
特に一番大きな問題は「水不足」。
今でもマレーシアからの送水に頼っており、水の価格を政治的な駆け引きに使われることもしばしば。
シンガポールは、現在急ピッチで海水淡水化工場を作り水の自給化を進めています。
ちなみに、両国は陸路で簡単に往来可能です。
マレーシアとシンガポールの関係:まとめ
マレーシアとシンガポールの関係について解説しました。
ちなみに両国の公用語は以下の通りです。
◆マレーシアの公用語
・英語
・マレー語
◆シンガポールの公用語
・英語
・マレー語
・中国語
・タミル語
歴史的背景から、「英語」「マレー語」は両国とも共通して公用語とされています。
また、シンガポールは中国系・インド系住民も多いことから、「中国語」「タミル語」も公用語としています。
マレーシアとシンガポール、両国の住民の方々は流暢に英語を話します。現地語が使えなくても、旅先で不自由することはありません。
とはいえ、それぞれのコミュニティへの愛着もとても強いので「Do you speak English?」といったように英語で尋ねてもよいか、最初に確認を取った方がいいでしょう。
さまざまな困難を乗り越え、今日のような関係が成り立っているのだと考えると、非常に感慨深いものがありますよね。
今日は、マレーシアとシンガポールの関係について解説しました。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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